JunichiOoya

サタンタンゴのJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

サタンタンゴ(1994年製作の映画)
4.0
上映前にスクリーンに虫が止まってて。予告編の間に「すみませ〜ん」て叫びながらスタッフが頑張って排除。思わず笑ってしまったら、冒頭シーンから「虫」が結構重要で。なるほどこれはスクリーンの虫はいない方がいいなと、余計笑ってしまった。

ストーリーは終盤に向かってどんどん形而下に走るんですが、これはちょっと意外。おかげで中盤以降は睡魔と無縁に見物できましたが。

7時間超えの尺ですが、とにかくタル・ベーラさんはカメラを止めない。失語症で「カット」という言葉が出なかったのかしらと思うくらい。だから役者さんはいつまでたっても芝居をやめられずに、本当に大変そうだった。どうだろう、普通にカットがかかるだろうタイミングから平気で1分(いや数分のシーンもあったかも)以上回すんやから。そら、上映時間長なりますわ!

文句言うとしたら、ドクターの役どころは予想できたし蜘蛛の活躍にはもっと期待したんだけど、でも全体的には間違いなく好きな映画。

ところで、雨、雨、雨で、G・マルケスを連想してしまったのはズレてるんでしょうか?

10月は京都出町座とルーメンギャラリーで小田香さん特集があるんですが、本日『サタンタンゴ』で禊を済ませましたので、心置きなく楽しめそうです。