みっふぃー

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌のみっふぃーのレビュー・感想・評価

3.9
オスカーアイザックが演じる
冴えない主人公ルーウィン。
ついてないことの連続で かわいそすぎるんだけど、
どこか 諦めているところもあるように見えて、
そんな ふわふわした彼が
愛おしくて たまらなかった。

キュートな茶トラ猫を抱えて 地下鉄に乗るシーンでは
ルーウィンも猫も 先が見えない不安な表情をしていて
そのふたり(ひとりと1匹か)を
応援してるからね、がんばってね、って
よしよししてあげたくなったよ。

オスカーアイザックの弾き語りのシーンが
たくさん 出てくるんだけど
その歌声には ほんとに聴き惚れる。
わたし、普段 フォークとか
ほとんど聴かないんだけど
味わいがあって フォークもいいもんやなぁ、
なんて 思ったよ。

1960年代のフォークシーン。
成功したミュージシャンたちの影には
音楽を愛し その道で成功しようと努力しながらも
売れずに消えていった 数多くのミュージシャンたちがいて
コーエン兄弟は きっとそんな彼らに
この作品を捧げたのだろうと思う。

哀愁のあるこの作品、わたしは すき。
みっふぃー

みっふぃー