なぎさ

子宮に沈めるのなぎさのネタバレレビュー・内容・結末

子宮に沈める(2013年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

2010年に大阪であった育児放棄による2児置き去り死亡事件が題材

この母親も元からそんな人間だったわけではない
手のこんだ料理やお弁当作りと、子供達に優しい愛情ある母親だった
夫が家を出ていってシングルマザーになってから一人で抱えきれなくなっていってしまった
これ、ただ簡単にやれ酷い母親だ、胸糞だ、の一言では片付けられないと思う
もちろんこの母親がしたことは決して許されないこと
でも育児って本当に大変で、とても周りの支えなしには出来るものではない
この女性も最初は医療事務の資格を取ろうとしたり、一人でもなんとか踏ん張ろうとしてたしね

母親が出て行ってから、子供たちのサバイバルのような生活が観ててキツかった
いつ母親帰ってくんねん!? この生活いつまで続くん!?…と、観てるこちらもどんどん疲弊していく
この子役の女の子の演技が自然で上手すぎる
弟も、よくこんな奇跡的な瞬間撮れたなってってシーンがあって、、丁寧に作られた作品なんだなって思った

結末としてはあまりにも無念すぎる
実際にもこのように孤独を抱えてる親って他にもいるだろうし、社会問題として広く知られるべきだと思う
こんなことが二度と起きないためにも
なぎさ

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