おれさま

子宮に沈めるのおれさまのレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
3.6
"あしたてんきになあれ"

題材はネグレクト。
題名からも分かる、沈み堕ちるお話。
二度目の視聴です。何年前に観たかな、多分結構前だと思う。けれど、すべてのシーンが脳に焼き付いてる。

難しい話抜きに。
この撮影は辛かったでしょう。本当にきつかったでしょう。子どもたちの健気な姿、これを撮るに至った経緯、大人の都合はあったとは思いますが、本当によく頑張った。
撮影陣や機材がそこに居るってだけで、子どもたちのストレスは相当だったでしょう。
賛否あったとしても、これを作品として創り上げた関係者各位、お疲れ様でした。
撮影技法に関しても、定点的な描写にすることで子どもたちの動きがリアルに伝わりますし、動きの中の虚無感もひしひしと。ピントを外す様は、レンズ越しに私たちの気持ちを表してるかの様。ロールキャベツ、家庭の食卓の象徴なのか、はたまた。

これは映画です。それとして評価致しました。
現実的にこうでしょって話は無し。

観て欲しいとは言わない、この作品・事件の存在は知っていて欲しい。

話はちょっとだけ逸れます。
子育てに関しまして。既に日本の人口は減少傾向。そして出生率は低下の一途。分かりきってることですが、国力の低下は想像に難くありません。総理の語る異次元の子育て政策・少子化対策、真価が問われます。
異次元とか言葉付けちゃってさ、何を言ってんだか。

こんな現実、もう見させないで欲しい。
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