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子宮に沈めるのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
4.3
由希子(伊澤恵美子)は、夫と二人の子供と共に暮らしていたが、ある日、夫から一方的な別れを告げられ、子供二人とアパートで新生活を始める。毎日の長時間労働、資格試験、家事、子育てなどに追われながらも、必死に“良き母”であろうとする由希子。だが学歴も職歴もないシングルマザーは経済的困窮に陥り、次第に社会から孤立していく。なかなか泣き止まない子供や世話の焼ける子供や楽にならない暮らしから逃避するように、若い男性との情事に溺れる由起子。やがて悲劇的な結末に転がっていく。
2010年に起こった大阪2児餓死事件を元にした映画。
映画は、実際の事件の特殊性を省き、若い子供を愛しているシングルマザーが、楽にならない暮らしや育児に疲れ果てて、男遊びに逃避して子供を育児放棄して餓死させるまでを、ホームビデオで淡々と記録するように描いていて、生活のために昼夜問わず働く暮らしに疲れ果てていく由起子の憔悴していくところ、育児放棄された子供が飢えに苦しみ死に絶えていくところを緻密に描いていて、育児放棄やシングルマザーの貧困の蟻地獄のような苦しみが痛いほど伝わってくるヒューマンホラー映画。
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