高山亮介は、若い頃に織田大成率いる織田組に拾われ育てられてきた。織田の命令に従い警察官となった亮介は、県警で順調に出世をし、警察の内部機密を織田に流す活動を続ける。そんな中、亮介は織田の指示で有力政治家の娘・末永万里（蒼井優）に接触。自由奔放な万里に心を揺さぶられ、自分の生き方に疑問を持ち、やがて織田との関係を解消したいと願うようになる。そして亮介は、森屋純と手を組み、自らの人生から“闇”を取り除く計画を思いつく・・・。2つの顔を持つ2人の男の、自らの存在意義と人生をかけた最後の戦いがついに始まる。 「インファナル・アフェア」日本リメイク版後編。マフィアの潜入だった亮介が、麻薬取り引きの道具として取り込むように命じられた万里の父親に抗う生き方に刺激され、潜入を辞めて警察官として真っ当に生きようとする苦闘が描かれている。純と亮介が手を組み、織田を検挙する協力プレー、純がマフィアの潜入の正体を亮介と気づき警察官の身分を取り戻そうとする苦闘の果ての驚愕のラスト、そして日本版オリジナルな潜入から抜けられない無限地獄を感じさせるラストはオリジナル版に匹敵する切なさ。ストーリーの鍵を握るヒロインを演じた蒼井優と香川照之の演技が、印象的。
