daiyuuki

ダブルフェイス 潜入捜査編のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
暴力団・織田組が大きな麻薬取引を行うとの情報が、潜入捜査官から警察に入った。警視正の小野寺(角野卓造)は、この機会に織田組の組長・織田(小日向文世)を逮捕し組織を一網打尽にしようと目論む。しかしこの一件で、織田も小野寺も自らの組織に潜入捜査官・スパイがいることを確信。それぞれがお互い獅子身中の虫を見つけることを決意していた。小野寺と織田が対峙している後ろで、織田と行動を共にする純(西島秀俊)は、警察官の亮介(香川照之)を見かける。数日前、街中で偶然にも出会っていた二人だが、暴力団構成員と警察官というお互いの立場を、このとき初めて知る。 香港ノワールの傑作「インファナル・アフェア」の日本リメイク版前編。ストーリーやカメラワークや演出まで、オリジナル版に忠実でオリジナル版に対してのスタッフのリスペクトを感じて好感が持てます。西島秀俊のトニー・レオンが乗り移ったかのような潜入捜査官としての苦悩やジレンマを演じ切る熱演、麻薬取り引きの摘発の中での警察とマフィアのスリリングな駆け引きや純が警察の潜入捜査官であることを見つかりそうになる展開はオリジナル版同様にスリリング。純が織田組の倉庫を弟分を利用して探すシーンや織田組の親分に疑われ弟分が拷問され純が弟分に足を洗うように奨めるシーンなど日本版のオリジナルシーンも男気があるし、伊藤淳史や小日向文世の好演も良く、オリジナル版のファンにも楽しめるリメイク版。
daiyuuki

daiyuuki