他人に嘘をつくより自分に嘘をつくほうが遥かに辛いことをよく描いた作品。
善のために悪に染まるのは果たして善か否か。とても考えさせられる内容ですね。ストーリーに現実味が溢れている訳ではないが、実際にも起こりそうな感じがする そういう独特な雰囲気。
ヤクザの解体を目標に警察は日々活動しているが、普通の捜査ではそんな簡単に事は運ばない。そのため数年か前からヤクザの一味に潜入捜査をしている森屋。彼が本当は警察官でヤクザには潜入捜査で加わっているという事実を知るのは上司のただ1人のみ。
正義を謳う警察官が潜入捜査といえどヤクザの一味として生活する毎日に精神的に追い詰められていく森屋。早く警察官に戻りたい一心で彼はヤクザ解体を掲げて大きな作戦を警察で練り上げる。しかし…その作戦は上手くは行かず、警察・ヤクザ共に犬(内通者)がいることをお互いに認識させてしまう。
どちらもバレたらタダじゃ済まない、けれども早く警察官に戻りたい森屋。自分から行動しないことには何も変わらない。彼は果たして警察官に無事に戻れるのか…？
いやー、前後編あるのに一気に観ちゃいましたよ。西島秀俊さんの作品はあまり見たことがないのですがcrisisでハマり、今回の作品も拝見しました。噂に聞くと似たような作品ばかり出ているものことですが私自身はあまりに見たことがないので特に変な先入観もなく楽しめました。
犬の2人が決して完璧な訳じゃなくて静かに追い詰められていく感じがたまらなく好きでした。
さぁ、果たして森屋は警察官に戻れるのか！？続く…！
