ぺんじん

ノスタルジアのぺんじんのレビュー・感想・評価

ノスタルジア(1983年製作の映画)
4.5
ね、眠い…溢れ出る水&水。観るヒーリング芸術、それがタルコフスキーじゃい!
主人公はソ連からイタリアへとやって来た作家。タルコフスキー自身を思わせるこの男はイタリアでの自由な芸術活動に想いを馳せながらも、同時にソ連に残してきた家族に後ろ髪を引かれている。
極端に少ない台詞にゆっくりとしたカメラの長回し。そしてどこからともなく溢れ出てくる水、そして水!そして炎…心地よい映像と音楽に思わず、まぶたが重くなる…
説明が少ないからかなり分かりにくいけど、描かれているのは母なる大地、故郷への想い。そして世界を救済するための祈り。全体的にゆっくりしたストーリーだったから、最後の展開は結構ビックリしたな…
タルコフスキーはこの映画の完成後にソ連には戻らなかったとか。結構宗教色が強いけど、タルコフスキー自身の生涯も合わせて、ストーリーと映像美をじっくり味わう一作。でもとにかく眠い…不眠に効きそう…
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