だい

グランド・ブダペスト・ホテルのだいのレビュー・感想・評価

1.4
何だかんだで結局はノスタルジー映画。
現代版であり、ブラックコメディ版の「わが谷は緑なりき」だと思った。


・性的なこととか、人の死とかを笑うタイプのコメディ
・人を小馬鹿にするような笑いが多い
・グロテスク表現あり
・テーマらしいテーマはそんなにない
・表現がカリカチュアライズされていてリアリティが薄い

と、自分の苦手な要素が揃っていたので合わないやつだった!

ただ、このような部分が平気で、
ヴィジュアルを重視する人にはいい作品なんだろな。


諸々含め、
監督の自意識の権化みたいな映画。

その意味においてのみ、
ちょっとグリーナウェイみがある。

好きな人には好き。
と思いながら観てたけど、
評価的に、好きな人のほうが多いようなので、
たぶん苦手なぼくはマイノリティ側です。
苦手な人には苦手。
のほうが表現としては正しい。

心を打つものがないんだよなあ!
と思うけど、
そもそもそれを映画に求めるかどうかの根元的問題。


エゴン・シーレのパロディ的なタッチの絵が下品すぎた時点でぼくには合わないと確信したのであった。
だい

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