こたつreboot

グランド・ブダペスト・ホテルのこたつrebootのレビュー・感想・評価

3.3
一言で表すならば、まるでキラキラと輝いた欧米の絵本のような映画。

絵本のページをめくると色使いや舞台が変わっていくように、この映画もホテルの中だけに留まらず、列車、豪邸、刑務所、雪山、…と目まぐるしく舞台が変遷します。せっかくホテルという密室劇に相応しい場所を選んでいるのに…と、密室劇好きには残念ではありますが。

ひとつひとつのシーンに込められた情報量が半端じゃなく多いので、場面転換ごとに脳みそをフル回転させる必要があります。正直、エレベータの中のシンプルさに少しホッとしたりして。
まあ、コンシェルジェであるグスタブのように、出来る男はテキパキと判断をする必要がある、ということなんでしょう。正直、仕事疲れの後の腐った頭にはお勧めできません(というか僕の頭はいつも腐っているのれす)。

けれども、疲れているときでなければ。
お菓子片手に目くるめく物語の渦の中に飛び込んでみるのも良いと思います。

それにしても、近所のTSUTAYAではサスペンスの棚においてあったので、そういう気持で視聴したら、肩透かしを喰らったかんじでした。本編を観終えた後に観た予告編でもミステリーのような印象を与えていましたね。どう考えても、この映画はドラマかコメディの棚に置くのがふさわしいと思うんですが…。
まあ、どちらにしても、ひとつのジャンルに当てはめるには難しい映画だということは確かです。