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グランド・ブダペスト・ホテルのohtzcaのレビュー・感想・評価

4.2
まず、非常に視覚的に楽しい作品でした

時代毎に変わる画角、シンメトリーで構成された画面、固定された視点から流れるようなカメラワーク、直線的な動き、鮮やかな色彩、細部までこだわり抜かれた美術

まさに、小説を読んで膨らむ想像を見事に映像化しています

ストーリーも、本を読む少女>それを書いた小説家>回想を語る老人>回想の中で生きる人々、と何層にも折重なり、様々な人の人生と思惑が交錯する、ミステリーというよりは、群像劇として、とても楽しめました

ただ、わりとブラックジョークが多いので、そこで気分を悪くする人もいるかも知れませんね

私は、その辺も含めて、面白く観れました

どちらかと言うと、この作品には、反差別主義のようなメッセージも込められているのでは、と感じたからです

とにかく、色々と凝りに凝った大人の為の寓話の傑作であると思いましたし、そういう点で、実にウェス・アンダーソンらしい作品だな、と感じました