や、これは凄い。。😵💫😵💫
先日Disney＋に追加されたこともあって私としては初めてのウェス・アンダーソン監督作品。
これは何と形容すべきか、とっても可愛らしい薄桃色の包み紙にくるまれたケレン味たっぷりの毒入りウヰスキーボンボンとでもいった趣かな。。
話としては、欧州の架空の国ズブロフカ共和国にある高級ホテルの伝説的コンシェルジュとアジア系のベルボーイの交流を、1932年1968年1985年３つの時代を史実の大戦の記憶などと絡めつつ往還し描いていく寓話的というか絵本的ブラックコメディ。
まず何をおいても特徴的なシンメトリーを多用しつつ可愛いポップな色味に彩られた画面の隅々までコントロールするかの如き撮影が圧巻。また時代に応じて画面のアスペクト比を変えていく仕掛けも冴えている。レイフ・ファインズ、シアーシャ・ローナンなど豪華俳優陣を揃えつつも、普通の意味での「熱演」をさせない小津的な演出も楽しい。
他のウェス・アンダーソン監督作品をまだ観てないのであれだけど、本作の個人的印象だとポップなピーター・グリナウェイというかキッチュなジャック・タチというべきか、とにかく映像を広く深く使うお洒落な画風にしろ、真面目な顔でふざけているようでやっぱり真面目でもある語り口も、本作でアカデミー賞をとったアレクサンドル・デスプラの音楽も全部好みでした！これは他の監督作品も見ていきたいですねー
