hayatoS

グランド・ブダペスト・ホテルのhayatoSのレビュー・感想・評価

4.3
ストーリー ★★★★★
脚本    ★★★★☆
演技    ★★★★★
映像    ★★★★☆
メッセージ ★★★☆☆
美術    ★★★★★
ウェス・アンダーソン監督。
彼の映画は見たことがなかったが、昨年のアカデミー賞にもノミネートされた作品だし、彼の映画にも興味があったので観てみたが、すごく作品の雰囲気とか美術とかにこだわる監督だなぁーと思った。
彼の世界観も結構好みだった。
今は廃墟と化したかつての名門ホテルで語られる話。
最初にこの”物語’’の主人公であり語り手であるグランド・ブダペスト・ホテルのかつてのベルボーイ、”ゼロ’’が出てきたシーンから、豊かになることの孤独さが感じられる。
そして浴場での小説家との出会いをきっかけに展開される物語は全編を通してどこかロマンチックなおとぎ話のような”雰囲気’’が感じられる。
随所にちりばめられる詩や、コメディ、そしてどこかせつなさのある音楽。
これらが作品を彩り、作品に”おしゃれさ’’を添える。
これらはまたとても作品とマッチしていて素敵だった。
何よりこの映画は、見てて面白かったし、どこか夢を見ている様な気分になれた。
そしてオープニングシーンとラストシーンでこの映画は”物語は語り継がれる’’ということを教えてくれる。
語り継がれる物語がある限り人間の想像力は尽きることなくまた、物語に登場する人物のモデルになることによって、”自分も歴史の一部になれる’’ということをこの映画が教えてくれたような気がした。”物語’’こそ人間の想像力の源泉である。
とても素敵な映画でした。
クリストファー・ノーランのような難しい感じではなく、この監督の映画には誰でも楽しめる”おしゃれさ’’や”ロマンチックさ”、そして”文学性’’があるなぁーと思った。
そういう意味ではこの映画は自信をもって人におすすめできる映画の一つです。
”伝説のコンシェルジュ’’が、きっとあなたをロマンチックな夢の世界でもてなしてくれるでしょう。