2014年 ドイツ／イギリス
監督:ウェス・アンダーソン
●ビル・マーレイ（グスタヴ）
●トニー・レボロニ（ゼロ）
●シアーシャ・ローナン（アガサ）
これまで観たことがない色彩。絵画のようだ。平面的な視点は、一種小津安二郎のような様式美。ユーモア溢れ、簡潔な会話が独特の世界を作っている。
題名「グランド ・ブタペスト・ホテル」と基調をピンクにしたホテルの外観を示すポスターがいい。
ちょっとこれは違うぞ！
全く行ったことのない世界へ誘ってくれる。
ヨーロッパ随一の超高級ホテル、グランド・ブダペスト・ホテル。
完璧なおもてなしが評判。
伝説のコンシェルジュ、グスタヴは、富豪の常連客が殺された事件であらぬ疑いをかけられる。そして彼は、ベルボーイ見習いの少年ゼロと共に、ホテルで起きた殺人事件の解明に奔走する。
このグスタヴとゼロの軽妙な会話は、決して冗談を言っている訳でもないし、二人が笑っているわけでもないのに、つい微笑んでしまう。これがこの映画の魅力の一つに感じる。名コンビ。
ストーリーはサスペンス仕立てで、サイレント映画時代の雰囲気やアクションが感じられる。
豪華配役陣にジュード・ロウ、レア・セドゥーもちょい役で花を添えている。
#2022-284
死ぬまでに観たい映画マイベスト1000-108
