ベイビー

グランド・ブダペスト・ホテルのベイビーのレビュー・感想・評価

4.0
「ムーンライズ・キングダム」を最近観て、それから気になり始めたウェス・アンダーソン監督。その最高傑作と名高い本作を今見終えたばかり。噂どおり素晴らしい作品でした。

正直、この映画をどのように表現するべきなのか、大変悩んでおります。

amazonさんの作品紹介みたいに「"伝説のコンシェルジュ"が連続殺人事件に挑む豪華スター共演のミステリー・コメディ!」とか、多くの方のレビューにある「絵本みたい」などの的確な表現もいいのですが、僕自身は、もっとウェス監督の映画に対する変態性みたいなことを書いていきたいのに、それほどの知識もなければ、それを上手く表現できる文才もありません。残念。故に断念。

作品の冒頭は「作家とは有を生み出すのではなく、作家と知られると自然と物語が集まる」という言葉で始まります。そしてこの物語は、ホテルのオーナーという語り部から生まれ、語り部から作家、作家から作家の作品を愛する少女へと引き継がれていきます。

物語は語り継がれてはじめて命が宿るもの。物語は人の心に媒介し、人と人とを結び、人の心の中で生き続けるのです。だから、語り継がれるってことだったら、読み聞かせをする「絵本みたい」という表現は正確かも?

これだけオリジナリティ溢れる独特の世界観で、ちゃんとしたメッセージまで表現できるウェス監督は"変態"であり"天才"。多くの方がこの監督を愛し、この作品をFavorite movieにされているのも頷けます。