takanoひねもすのたり

グランド・ブダペスト・ホテルのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

4.3
格式高いグランド・ブダペスト・ホテル。
そこの伝説の初代コンシェルジュ・グスタフとベルボーイ・ゼロとの奇妙な師弟愛と友情と冒険譚。

画面のすみずみまで気が抜けない、独特の色使いや構成に目が離せません。
画角は概ね固定されていて、どこを切り取っても絵のようです。
しかも緻密に計算されている、目が楽しい。
メルヘンカラーのお菓子を食べたい。

物語はホテル内での師弟関係を描くのかと思いきや、大富豪マダムDの遺産争いに巻き込まれ、あれよこれよの冒険譚になっていきます。いつも無表情で冷静なゼロと飄々としているグスタフの師弟愛が微笑ましくも熱いです。

レイフ・ファインズがとても良いです。
品良く、程よく辛辣、友情に篤い。

ウィレム・デフォーが登場から異様な存在感…からのあの最期 笑

ジュード・ロウのさりげな…なくない表情の演技も好き。

他の面々も個性が立っていました。

結構血なまぐさい話だし、戦争批判もがっつり入ってるシニカルさもあり。
それでどこかノスタルジックでメルヘン。
「美しい廃墟」とは言い得て妙だなあ。
大好きです、この映画。