手はださないで!(指差しズピシ!)
かつて栄華を極めたグランド・ブタペスト・ホテルの伝説のコンシェルジュ、グスタヴ・Hとロビーボーイのゼロのドタバタ・サスペンス・コメディ。
とにかく絵本のようなお洒落なセットと豪華俳優陣でテンポよく進む小気味良いお話。
ちゃんとしてるようで、破天荒なグスタヴさんがイカシテる。
弟子で相棒のゼロがまた、独特の空気でつかみどころがない感じがまたいい。
見せ方がいろいろ楽しくて、サクット楽しめますよ。
例えば、雪山のシーンは安っぽいミニチュアを使ってスリリングな展開をドヤ顔で堂々と見せます。
当然、狙ってなんだけど、チープさが微笑ましいし、全くスリリングじゃない。
コメディとして、大笑いはないけれど、クスッとなる所が一杯で全体通してなんかお洒落。
最後はちょっぴり切ないけれど、いい余韻に浸れました。
なんかこういう映画知ってると、お洒落な感じしますよね。
少なくとも、最近観た映画と聞かれて、変態仮面と答えるより、グランド・ブタペスト・ホテルと答えた方が、男としてワンランク上な気がします。