気品溢れる絵画。
今までたくさんの、古風ヨーロッパをモチーフにしたものや、ワンカットごとに美しいものを観てきたが、この作品こそが真に「全てのカットが絵画のよう」と言えるべきだろう。
その、絵画の連続がたまたま映画になったようなそんなような感覚さえ覚えさせるものだった。
また、演者も名だたる名役者が総出でその技量の高さを見せつけあっていた。語り手調のストーリー展開で、昔話をしているのだが一コマ一コマが洒落ている。
中身としては、ホテルマンのなんたるかを事細かにヴォルデモート卿から直々に教わるものだが
なんといっても、レイフの演技が素晴らしい。細やかな表情作りや仕草はやはり目を見張るものがあり、礼節を弁えた紳士であった。
また、個人的に同業者の観点からパティシエに目が行ったのだが、古くの衛生状態がかなり気になってしまって(国も違えば時代も違うのでカルチャー&ジェネレーションギャップなのだが。)
素敵な映画だったので、いつの日か再鑑賞を、、。