hideharu

47RONINのhideharuのレビュー・感想・評価

47RONIN(2013年製作の映画)
3.2
2017.9.9 DVDを再見。

興行的には大失敗となりましたがキアヌ以外は無名のキャストでよくもまあアレだけの大金を注ぎ込んだものだと呆れます。
宣伝にも問題があったのか?やはりキアヌだけではもう客は呼べないのかな?多分、実績のない監督に任せたのが良くなかったのではないかと思います。

「忠臣蔵」の基礎はあるものの映画としては子供でも楽しめる様に作られたとしか思えない(チャンバラなのに流血ほぼなし)ファンタジー冒険活劇にアレンジされています。
自分は面白いと思いました。
衣装とか女中のメイク、建築物から何から割と自由な発想でデザインされていて思った以上に作りもしっかりしてたし。

アメリカ人辺りは「アーサー王伝説」でも見る様にこの映画を見てたのかな?アーサー王はあくまで伝説ですが映画によって割とリアルに史劇っぽく作られたものもあれば、魔女やら魔法の剣やらファンタジー色の強いものもあるからね。

この映画の撮影はイギリスでも撮影とかされたらしく、日本人のエキストラの募集もあったらしいです。
映画の完成するかなり前からオーディションなんかは始まってたので映画製作、特に大作は撮影に入る前から長い時間をかけてコツコツと地味な作業があるのだなあと感心しましたよ。
友人の友達はエキストラながら合格した様で日本人男性はとにかく次回までヒゲを剃らずにおけと言われ、その次の面談ではヒゲ面が似合わないものは剃るように指示があったりエキストラにも細い指示指導があったようですよ。

海外の映画作家さんにはそれぞれのヴィジョンでもっと日本の文学とか歴史物とか撮ってもらいたいです。本当にそれぞれの考える日本感というのが面白い。グリナウェイの「枕草子」なんか最高だし。
まあ現代物で変な日本を見せられるとチョッと辛いけどね。
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