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スパイな奴らのrage30のレビュー・感想・評価

スパイな奴ら(2012年製作の映画)
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「韓国の生活に慣れきった北朝鮮スパイの元に、脱北者暗殺命令が来て…」という話。

本作で描かれるスパイは金銭苦に追われる、何とも庶民的な人間として描かれる。
これまでの映画で描かれてきた、堅物な北のスパイのイメージとは真逆で、このギャップがまず面白い。

そして、従来の北のスパイ像を体現するのが、ユ・ヘジン。
最近ではコメディーのイメージも強いが、本作では非情な殺し屋役を演じており、その演技の幅には驚かされた。

前半はわりとオフビートなコメディーとして進行するが、後半にかけてはシリアスなサスペンス&アクション映画へと変貌していく。
個人的にはコメディーを期待していたので、後半の激しい展開には少し肩透かしを食らった印象だ。
4人のメインキャラはそれぞれキャラが立っているのに、彼らが活躍するシーンが少ないのも物足りなさを感じる。

結局のところ、コメディーとサスペンスを中途半端に合わせてしまった事が、イマイチ突き抜ききれない原因なのだろう。
設定自体は面白かっただけに…残念。
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