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ランズエンド -闇の孤島-のtotoruruのレビュー・感想・評価

ランズエンド -闇の孤島-(2012年製作の映画)
3.3
刑事の転落。


ポール・ベタニー主演のクライム・サスペンス。


ただ犯人を捕まえたかった一人の刑事。
狂い始めた歯車。

ジョーを演じるポール・ベタニーが、罪悪感とパラノイアにより苦しむ刑事を見事に演じています。


またジョーの友人で同僚のロバートを演じたマーク・ストロングも見事な演技。

全てを見透かしたかのような視線。
ジョーをじわじわと追い詰めていく様子。

だが、その様が事件を暴くというよりは、友人としてジョーを助けてたいという感じがして良かった。


それにしても、ポール・ベタニーの演技が素晴らしかった。
MARVELのヴィジョン役も良いですが、シリアスなサスペンスやヒューマンドラマにもっと出演してほしいですね。



終始重苦しいどんよりとした空気感が纏わりつく映像。
無駄なセリフやシーンを一切省いた締まったストーリー。
出演者たちの見事な熱演。
すべてが相まって、緊迫感漂う見事な作品となってます。





おまけ ※ネタバレあり注意

ドラマ『新参者 赤い指』のネタバレもあるので注意して下さい。




















ラストの父親が身代わりになって出頭するシーンには涙。

息子を庇いたかったのか…
息子に気付いて欲しかったのか…

父親を演じたブライアン・コックスの表情、ポール・ベタニーの表情と涙が見事でした。



父親と息子の最後のシーンは、立場や成り行きは違えど、『新参者 赤い指』を思い出してしまった。

子供が犯した罪を身を持って気付かせ様とする親の愛情。

胸が締め付けられます。
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