アイ・ウェイウェイは謝らない(2012年製作の映画)

AI WEIWEI: NEVER SORRY

上映日:2013年11月30日

製作国:
  • アメリカ
  • / 上映時間:91分
    監督
    アリソン・クレイマン
    キャスト
    アイ・ウェイウェイ

    「アイ・ウェイウェイは謝らない」に投稿された感想・評価

    このレビューはネタバレを含みます

    中国の芸術家アイ・ウェイウェイのドキュメンタリー。
    昔森美術館での展覧会に行ったことがあり、気になって鑑賞。

    北京オリンピック会場・鳥の巣の設計に参加しながらも、政府プロパガンダの道具にされているとオリンピック開催を批判したり、四川大地震のさい政府の欠陥工事の為建物の下敷きとなり亡くなった人々の調査を行うなど、祖国と戦う芸術家。

    何度も身の危険にさらされながらも作品中で彼がとる”中指を立てるポーズ”が印象的。それは決して諦めないという意思表示。
    こんなに心に刺さる”ファックユー”はなかなかない。


    一人一人があきらめずに考え続け、意志を持って行動すること。それが自分たちで自分たちの未来を作るということ。
    そんな当たり前のことを思い出させてくれた。

    私たちだって”隣国の話”で終わらせることはできない。
    今回の参院選も、自民党の改憲草案をちゃんと読み、理解し考えた上で自民に投票した人はどれくらいいたのだろう?
    暗澹たる気持ちになっていたから、余計心に響いた。
    アイ・ウェイウェイという芸術家を名前すら聞いたことがない状態で観た。最初は「fuckとか言って騒いで革新家気取りたいだけだろ」と捉えて、スタジオで食べてるご飯美味しそうだなぁということぐらいしか序盤は思うところが無かった。しかし後半につれて、何をしたいのかを明確に発言する姿を見て、それだけでもすごいと思った。だって、インタビューで突然ポンっと概念的な、抽象的なことを聞かれて、すぐさま答えるのは難しい。今までのインタビューで何回も聞かれてきたからできたことなのかもしれないけど。
    あと、ありきたりな感想に聞こえるかもしれないが、コカコーラの瓶やひまわりの広場に心を動かされるものがあった。
    反骨精神かっこいいんだよ
    またひとつ、素晴らしいドキュメンタリーが。
    超面白かった!
    人間にとって一番大事な保障されないといけないことが、内心の自由と、それを表現する自由だと思う。表現する権利。
    そして、表現者たる彼らは使命感を持ち、責任を感じている。
    アイウェイウェイはそういう意味で非常にジャーナリスティック。
    警鐘を鳴らし、表現の自由を求めて、大きなものと戦っている。
    この映画は、アイウェイウェイという芸術家のドキュメンタリーを通して、中国という大国の抱える問題を浮き彫りにしている。いわば、中国政府に迫るドキュメンタリーでもあるんだろうな、と。

    ネットの普及は市民に力を与えたんだな、とアラブの春のときにも思ったけど、アイウェイウェイは非常にうまくネットを活用してると感じました。

    中国は目に見えるかたちで弾圧をしているけど、日本はどうなのだろうか。
    のほほんとした国民性とは合わないのかもしれないけれど、
    ひとりひとりがジャーナリスティックな視点、そもそもの関心というものを持って、日々のニュースを眺められるようになれば、と思っています。
    見るのだいぶ遅くなってしまったけど、これはみんな見るべき一本だな。
    中国における作品作りがいかに大変かわかる。アイ・ウェイウェイと警察の攻防は彼の本当に祖国を大切に想っている気持ちが伺える。
    監督のアリソン・クレイマンは世界を代表する女性監督であり、ドキュメンタリー映画はあまり見ないのだが、これは特別好きになった。
    偉大だ。
    中国に限らず、今生活している国・世の中に不満がある人は見るべきだ。
    そして、表現するべきだ。
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