ひろせも

無常のひろせものレビュー・感想・評価

無常(1970年製作の映画)
4.8
建築の映し方、直線の強調がすごい。

建築や街(社会)は潔癖に見える一方で、
仏像や人の輪郭の曲線は対比され、歪みが際立つ。
「地獄には快楽があるが、極楽は無だ」
単調な「無常」である極楽とそこに住む地獄の住人の映画。

地獄と極楽は別々のものではないと思う。
「無常」という字を見て、直線的な漢字と、曲線的なひらがな両方が内在する日本語はこの映画に似ていると思った。
ひろせも

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