「無と向き合う」
仏像好きの青年が畜生道を彷徨い、周りの人々が地獄を見る作品
坊さんとの問答のシーンがこの作品の核であり、地獄絵の迫力と極楽絵の無に、意味を感じていなかった。極楽も地獄も無である…
ロカルノ映画祭で最優秀賞を受賞した実相寺昭雄の一作目の長編映画。姉との近親相姦を軸に描いた虚無な人生の話。
70年ならではの独特なアングラ感とATGらしさ全開の暗いモノトーンな映像がマッチしている…
◎実相寺昭雄の日本三部作の一つ、デビュー作にあたる。「哥」と同じく実相寺らしい演出と雰囲気の作り。独特の効果音とバイオリンの旋律。
薄暗く迷路のような日本家屋。人物のズームアップ、畳に反射する光。
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このレビューはネタバレを含みます
こう、淡々と話が進んでいくから「多分こうなるんだろうけどなって欲しくないな...」って展開が結構あった。
物語の解釈をするには勉強が足りない気がするけど、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』でも見…
艶かしい和の情趣が漲る圧巻のモノクロ映像美。洗練された構図に斬新なカメラワーク。その圧倒的な芸術性に息を呑む。これぞ官能。彼岸に対する希望に容赦無い現実を突き詰ける。現実の厳しさを慰める死後世界への…
>>続きを読む22-232-55
アップリンク吉祥寺
特集上映【和の匠・美術監督 池谷仙克の映画】
実相寺昭雄の劇場長編第一作(これで当時32歳とか信じられない。池谷仙克は29歳?!)。
ぐるぐる動くカメラワーク…
このレビューはネタバレを含みます
近親相姦と3Pと仏像。
時代が違えば一流の竿師として
生きていけそうな主人公。
池谷仙克美術監督特集上映の1本なので
美術に期待して観た訳だが、
モノクロだからか「夢二」のような
鮮烈な印象は得ら…