次男

GF*BFの次男のレビュー・感想・評価

GF*BF(2012年製作の映画)
3.7
大学のとき、すごく好きな女の子とお付き合いしていて、そして「俺もしかしてゲイなの?」と疑ってしまうくらい大好きな友達ができた。その友達くんがぼくの彼女さんの親友ちゃんと付き合ったものだから、ぼくは授業中に、空想の家系図を書いた。

それぞれのペアで♂と♀が生まれる。
その二世たちが結婚して子孫を作る。
四人の遺伝子やら想いやらなんやらすごい詰まった子が生まれる。
(…こいつ、こいつすごいぞ!こいつはもう、俺らからしたら、すごい想いの強い子ぞ!)
と興奮したのを覚えている。


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本作を観ながら、「それなりに普通に生きてきたけど、そういや俺、多角関係の一角を担ったことないなあ」と気づいた。いろいろあった気するのに、角数で言ったらもはや一角もなかった。ただの直線ばかりだった。なんかあったかもしれないけど、忘れてる時点で大した記憶じゃない。

そして、「三人の物語」にぜんぜん慣れてないってことにも気づいた。なんか観たかな読んだかなと思い返しても、ひとつも出てこない。だからか、なんかほんと、どう観たらいいかわかんなくて、ぜんぜんわからなくて、ひたすらキョロキョロしてた。このキョロキョロする感じが良いのだろうか…。


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そんなわけで、三角関係的なおもしろさ・切なさ的なものはあまり汲み取ることができなかったのだけど、そんな三角関係インポのぼくでも、顛末にはドキドキせざるをえなかった。なんて大胆で究極的なんや…!と。きっと慈善的な気持ちで双子を引き受けたんやない、と慮ってしまうくらい、このシンプルで無さが、魅力的で、独善的で、人間的で、そう、すごく人間めいてる、感じがした。とてもプライベートな感想だが、「僕に欠けているのはこういう執着にも似た強い感情だなあ」と、まざまざとアテられてしまって、いやほんと適当に生きているので、圧倒的だ…と参ってしまったのだった。