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GF*BFのSPNminacoのレビュー・感想・評価

GF*BF(2012年製作の映画)
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タイトルが可愛い。戒厳令下の1985年から90年代、2000年代へと続く1人の女と2人の男の切ない関係の行方。想う相手に想われず想わぬ相手に想われて…矢印がちょっとややこしい方向を指すトライアングル。説明的な心情描写は極力避け、情感ニュアンスで満たした間が尚更ドラマティック。詩的な台詞やポップソングの使い方、身悶えるくらいの甘酸っぱさ、政治背景抜きに語れない青春模様は台湾映画らしいけど、苦くてちょっぴり大人っぽい。
3人の俳優が魅力的で、ボーイッシュな美宝、繊細で影のある忠良が健気で泣かせるし、エキゾティックなルックスの心仁は高校時代から愛される人たらしぶりがよくわかる。彼の持つ美しさに説得力あった。現代の冒頭でおや?と思わせる伏線が最後に回収されるのだが、彼は3人の叶わなかった家になったのだね(双子ってのが出来すぎ)。それはとてもジンとくるのだけど、あの人は今どうしてるの??と気になる。
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