あかっか

ブルージャスミンのあかっかのレビュー・感想・評価

ブルージャスミン(2013年製作の映画)
2.6
人生はなかなかどうにも面白く、ない。


空っぽセレブ妻の転落をケイト・ブランシェットがその空っぽさを見事に演じている。これが演技なのか。俳優って凄いな。

内容は本当に女性をバカにしまくっていて不快でしかない。ウディ・アレン監督は女性への恨みが根深いんだろうなぁ、と勘ぐってしまう。監督ならではの皮肉と捉えることもできるが、前時代的と感じてしまった。

公開当時は観客の共感を得ていたようだ。しかし観る側の意識はたった5年ほどで大きく変わったのではないか。今この作品を公開したら酷評されるのではないか。

セレブ姉と下町妹。2人の男性の好みや生活を対比させているような作りだが、私からみたらどっちも同じ。自立できず、ただ男性に依存、いや寄生して生きることを望む女性。なんだかなぁ、です。

ここ数年、映画界も大きく変わり、女性の自立や様々な生き方を描く作品が増えた中で、あえて本作の様な男性が作る『愚かな女性』を描いた作品を観ることで、どちらがより良い社会の姿であるかを認識するには意味のある作品なのかもしれません。

ケイト・ブランシェット様の見事な演技を堪能したい方にのみオススメです!
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