このレビューはネタバレを含みます
プライドを捨てきれない元セレブが自業自得で転落してくコメディ、なんて単純な話ではない。なかなか残酷で怖ろしい映画。
ミスリードが非常にうまく行われているため、最後までそれに気づかない人も多いのではないだろうか。(2回見ればさすがにジャスミンの異変に気づくと思うけど)
「見て見ぬふり」というセリフが映画の中で何度か出てくる。ラストシーンで分かりやすくそれが表現されているのだけど、
『本当に見て見ぬふりしているのは誰なのか』それこそがこの映画の肝なんじゃないだろうか。決して単純に笑える映画ではない。こんな映画を作るウディ・アレン、怖ろしい人間である。