同じ家に里子に出されて姉妹になったジャスミン(ケイト・ブランシェット)とジンジャー(サリー・ホーキンス)。性格も全然違う二人のそれぞれの生き方を描いた悲喜劇。
セレブから転落した痛い女ジャスミン。いつまでも自分の目の前の現実が見えず、嘘や言い訳で自分を誤魔化して生きていくしかない女性を見事に演じていたと思います。独り言のようにベラベラ喋っていたり、頻繁にクスリを飲む姿が怖いぐらい、ケイトの演技、真に迫っていました。隣で喋られたら引きますね(笑)
映画「キャロル」でもセレブの役でしたが、 上品で落ち着いた雰囲気だったのと対照的でした。
一方、サリー・ホーキンスが演じたジンジャーは現実的な幸せを大事にするタイプで、当然ですが、こちらも「シェイブオブウォーター」の役柄とは全然違っていました。個人的には、こちらの役の方がリアルで好きですが...
ウディ・アレン作品らしく、 音楽はお洒落でしたが、あまり笑うシーンがなかったような気が...ちょっと重い話かな~。終わり方もなんか中途半端だったような気もしてしまいました。まだまだ波乱な人生になりそうでしたが...
しかし、堕ちても、ちやほやする人がいるから、美しい人は得ですね(笑)