ブルージャスミンの作品情報・感想・評価

ブルージャスミン2013年製作の映画)

Blue Jasmine

上映日:2014年05月10日

製作国:

上映時間:98分

3.6

あらすじ

サンフランシスコの空港に美しくエレガントな女性が降り立った。彼女は、かつてニューヨーク・セレブリティ界の花と謳われたジャスミン(ケイト・ブランシェット)。しかし、今や裕福でハンサムな実業家のハル(アレック・ボールドウィン)との結婚生活も資産もすべて失い、自尊心だけがその身を保たせていた。 庶民的なシングルマザーである妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)の質素なアパートに身を寄せたジャスミンは、華や…

サンフランシスコの空港に美しくエレガントな女性が降り立った。彼女は、かつてニューヨーク・セレブリティ界の花と謳われたジャスミン(ケイト・ブランシェット)。しかし、今や裕福でハンサムな実業家のハル(アレック・ボールドウィン)との結婚生活も資産もすべて失い、自尊心だけがその身を保たせていた。 庶民的なシングルマザーである妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)の質素なアパートに身を寄せたジャスミンは、華やかな表舞台への返り咲きを図るものの、過去の栄華を忘れられず、不慣れな仕事と勉強に疲れ果て、精神のバランスを崩してしまう。 やがて何もかもに行き詰まった時、理想的なエリート外交官の独身男性ドワイト(ピーター・サースガード)とめぐり会ったジャスミンは、彼こそが再び上流階級にすくい上げてくれる存在だと思い込む。 名曲「ブルームーン」のメロディに乗せて描かれる、あまりにも残酷で切ない、ジャスミンの運命とは。

「ブルージャスミン」に投稿された感想・評価

のび

のびの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画『ブルージャスミン』は、落ちぶれたセレブがさらに救いようのないところまで落ちてゆくのを描く物語だ。ウォッカと精神安定剤を常に手にするジャスミンの、華やかな過去と痛々しい現実を対比させながら物語は進む。

ひとことで言うと『ブルージャスミン』は救いようのない物語である。それは虚栄心と嘘から逃れることができなかった末に陥ってしまう破滅を目の当たりにするからだ。

この物語のラストシーンはあまりにも悲しくて切ない。自分をかえりみることもない、みじめな自分を認められない、過去から何かを学び取ろうともしない、どこまでも地に足のつかない、虚栄心とプライドで全身を塗り固めたジャスミン。

そんな彼女のこれからの人生が決定的に破滅してしまうことは避けられないと、わたしたちに予感させる。ベンチに座り、暗い表情で虚ろな目をしたジャスミンの痛々しい姿が、わたしたちの心までを締め付け、痛めつける。引っかき傷のように、その痛みはわたしたちの胸に残されるのだ。
マエダ

マエダの感想・評価

4.2
なんと、会話の構成にお見事。よくもあんなにペチャリクチャリと会話を作れるもんだ。なんかこの上手さに既視感があったんだけど、ウディ・アレン作品だったのね! 知らずに見て得した気分になった。本作を見ようと思ったのはポスター画像を見て、「綺麗なケイト・ブランシェットの綺麗なラブストーリーか何かかな」と思ったから。蓋を開けるとその正反対な内容でした。セレブだったケイト・ブランシェットが、夫が捕まり自殺して転落。その天と地の生活が交互に切り替わって映画が進む。時に可笑しく時にシュールにそして悲しく。ザ・セレブな感覚のケイト・ブランシェットと、すべて失ってまた栄光をと願う堕ちたケイト・ブランシェット。コメディーなのかサイコ映画なのかワケワカランくなるこの感じがまた良い。最後のケイト・ブランシェットの会話に鳥肌が立つ。
主演女優が本作でアカデミー賞を受賞したから観てみたが、演技はいいけど内容が。。。
最後の終わりもイマイチ。
なな

ななの感想・評価

3.4
転落しても優雅な姿が逆に痛々しい。
夫のおかげでのセレブな生活に浸りきると、転落したときに自分自身で這い上がれないだろう。
しもほ

しもほの感想・評価

4.2
人ごととは思えない
演技が素晴らしい、
ウディアレンの作品で今のところ1番好みダ

17.09.21
けろえ

けろえの感想・評価

3.9
ケイト・ブランシェット、一瞬の隙もありませんね…。いつものウディ・アレン節をケイト・ブランシェットが根こそぎもぎとってっちゃった感じ。他の女優さんが演じてたら、どんな映画になってたんだろう…。
KayoOtaki

KayoOtakiの感想・評価

3.6
意外とよかった
Yoko

Yokoの感想・評価

3.8
 実業家である夫の詐欺罪によってセレブな暮らしから一転全財産を失ってしまった”ジャスミン”は、唯一の拠り所であるサンフランシスコの異母妹のもとで居候を始めるものの…。

 
 人からよく見られたいという虚栄心が容赦なくガシガシと自身の人生を壊していく過程は見ていてキツイ。
シャネル、ヴィトンなどの高級ブランドが手放せない彼女の鼻持ちならない台詞はセレブ特有のものにしか思えないが、よくよく聞いてみるとその中身は私を含む庶民でもしてしまいがちな「見栄っ張り」であり、悲嘆に暮れるセレブを傍観するだけでなく思わぬとこでこちらも共感してしまう部分をサラリと示すのは流石ウディ・アレンといったところか。
彼女に対する周りの人々のかなり誇張的な残酷な対応なんかも、自身が無自覚に犯しているかもしれない行動への自省をウディが観客に促したかったのだろうか。 
 セレブリティを演じるだけでなく、頂点から転落して魔女のような形相を浮かべながら皮肉を言わせるジャスミンに、美人の果てに君臨するようなケイト・ブランシェットをチョイスしたのはかなり嵌っていた。
また、現在と過去の行き来する演出を主人公の神経衰弱に由来する「独り言を経由」して行う手法も巧い。
ストーリーとは対照的な軽快感あるBGMはコメディの体裁を守る働きをしつつ、言いようもない虚しさが心に残る。

 作り込まれているという意味で良作。ただ、見直すのはメンタル的に厳しく億劫になってしまう。
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