てくのすけ

てくのすけの感想・レビュー

4.0
凄く良かった。淡々としてるとか地味だとか言われてるみたいだけど、全くそんな風には感じなかった。なぜ戦時下に美術品を守るのか、それが何を守ることに繋がるのか。兵士でもない男たちがいまだ燻りの残る戦場に行くのはなぜか。何度もじんわりとした。

「文化と生き方を守るためだ」という冒頭の言葉でまずやられた。燃えかすの中のある人物の名の入った額、それと同時に見つける樽一杯の金歯に見る戦争。洗練された台詞、ごく自然に感情が乗せられる音楽の使い方も良いです。あとマット・デイモンのフランス語には笑います。

ナチスが悪党というよりは、何十何百年も受け継がれてきた文化や歴史や生き方を、戦争という名の元に、或いは個人の欲望や見栄のために安易に破壊することが悪なのであって、それらを守り次代へ受け継ぐために彼らは命を懸けた。人類としての誇りを守る戦いです。