TAKU

ミケランジェロ・プロジェクトのTAKUのレビュー・感想・評価

4.0
第二次大戦中にナチスによって略奪された美術品の奪還を任務としていた米軍部隊「モニュメンツメン」の活躍を描いた戦争映画。

地味だの派手な場面がないだの言われている本作。確かに、『プライベート・ライアン』以降のリアルな戦争映画を見慣れている人には、この映画は苦痛かもしれない。しかし、僕はそんな風に感じなかった。

というのも、劇中で出てくる「文化と生き方を守る」というセリフにガツンとやられてしまったからだ。僕は大学で西洋史について学び、教授からは「美術品や歴史的史料は過去の遺産などではなく、祖先たちの文化や歴史、生き方を知るための非常に大切なものだ」というのを耳にタコができるほど聞かされた。そのため、戦争という名の元、自分たちの欲望や目的のために美術品を奪い破壊するナチスに反吐が出る。

また、本作では歴史的な美術品と人の命のどちらが尊いのか問われる。ラストでジョージ・クルーニーがその問いに答える姿に号泣。正に人類としての誇りを守るための戦いだったのだ。