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ミケランジェロ・プロジェクトのwarmgunのレビュー・感想・評価

3.4
ジョージ・クルーニーは真面目だ。だからこの映画も超真面目に作ってしまった。それがこの映画のいい面でもあり悪い面でもある。

第二次大戦中、ヒトラーによって重要な美術品や文化財が破壊される前に奪還を試みる「モニュメンツマン」と呼ばれた部隊の活躍を描いた映画。部隊といっても軍人ではなく、美術館の学芸員や美術専門家など素人の集まり。それをジョージ・クルーニーをはじめ、マット・デイモン、ジョン・グッドマン、そしてビル・マーレイといった名優たちが演じる。その男優たちに協力するパリの美術館員がケイト・ブランシェット。もう名優だらけで、それだけで見る価値あり。

しかしこれも実話なだけに、淡々とストーリーが展開していくため盛り上がりに欠けてしまう。監督も務めたジョージ・クルーニーは「モニュメンツマン」への敬意を払うためか、とても丁重に映画を撮ったのだろうが、逆に盛り上がりに欠けるところでもある。ジョージじゃなければ、もっと話を盛ったりして膨らませることもしただろうが、それをしなかったのはジョージ・クルーニーが「いい人」だからだろう。

ただビル・マーレイがインタビューで「この映画で描かれている文化への冒涜はなにも昔だけの話ではなく、今現在も中東などで行われている悲劇だ。この映画が作られる意義はそこにある。」と語っていたことは重要だと思う。
また、つい先日「モニュメンツマン」の功績をたたえて表彰式がホワイトハウスで開催され、まだ存命の「モニュメンツマン」にオバマ大統領から勲章が贈られたたことも覚えておきたい。