スプリングス

蒸気船ウィリーのスプリングスのレビュー・感想・評価

蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)
4.0
〈/自由奔放なディズニー/〉

【Review】
最近、映像情報技術基礎という授業で
《《命を吹き込むアニメーション12の法則》》
というものを習いました。
ウォルトディズニーさんが考案した...みたいな話だったと思うんだけど、その法則の全てが今作に詰まっていたように感じました。
一応その法則がどんなものかを書きますと...

[アニメーション12の法則]
Ⅰ...スクオッシュ(潰し)とストレッチ(伸ばし)
Ⅱ...予備動作
Ⅲ...ステージング(演出)
Ⅳ...逐次描きと原画による設計
Ⅴ...フォロースルー(あと追いの工夫)
Ⅵ...スロー・インとスロー・アウト(両端づめ)
Ⅶ...運動曲線
Ⅷ...副次アクション
Ⅸ...タイミング
Ⅹ...誇張
Ⅺ...実質感のある絵
Ⅻ...アピール(訴える力)

うん、書いてて思ったけどやっぱ僕この法則完全には理解出来てねぇわ。。
逐次描きと原画による設計って何??
スローインとスローアウトって何だっけ??サッカーだっけ???
という訳で、訂正です。
『法則の全てが今作に詰まっていた』
ではなく
『法則の(ほぼ)全てが今作に(たぶん)詰まっていた』
でした...あぁ〜、、復習しなきゃなぁ。。

えーと、話を作品に戻しますがね、、今のディズニーではあまり見られない《暴力=笑い》が溢れている作品でしたよ今作。
ファニーゲームが訴えていた『トムとジェリー』の《暴力=笑い》のDNAがここにもかよっていましたね〜。
(猫を踏んづけて楽器にする、鳥を海に突き落とすなど)
[ポップなキャラクターとノリの良い音楽]というオブラートに包まれたバイオレンスな世界観が不気味で、間違えても子供のディズニーデビューにセレクトしちゃいけないな〜となりましたね、、。
サイコなミッキーを見たい方はどうぞ( ̄∀ ̄)

【Digression】
持論なのですが、この頃のミッキーのアニメーションって凄くAphex Twinの音楽と相性が良いと思うのです!!
僕はよく
《スマホで映像を流し》
《イヤフォンでウォークマンの曲を聴き》
《映像と音楽との相性を楽しむ》
という遊びをするのですが、今作とAphex Twinの「minipops 67」という曲との相性が抜群でビビりました。
(音楽の方が短いので途中で終わるのですが、それ以外は完璧なのです)
エイフェックス効果でより不気味にはなるんですが、それがまたたまらんのですよ。。
この機会にぜひ一度お試しあれ(°▽°)。

『Aphex Twin - minipops 67 [120.2][source field mix]』

https://m.youtube.com/watch?v=RUAJ8KLGqis