MeiMorimoto

テンプル・グランディン~自閉症とともにのMeiMorimotoのレビュー・感想・評価

4.2
“different but not less”
金子みすゞさんの言っていたアレが、一生大切なのですね。あれを習ったのは小学生の頃でしたでしょうか。

ところで人には脳内言語というものがあり、それはもちろん母国語に初期設定されていますが、主人公のテンプルは物事を何もかも画として捉えます。わたしは自閉症ではないけれども、この傾向がある。何か現象を理解するのもそうだし、湧いてくる感情でさえ、映像が先に来てしばしばそれを言葉にするだけの力がなく苛々してしまいます。言葉を当ててしまえば、そこからはみ出た部分は存在を無視されてしまう、そのニュアンスを失いたくなければむやみに言葉にすることもできない。感じていることは確かにあるのに、伝えられなければ意味がない。デザインをやっていきたいと決めたわたしの最大の壁はここにあるのではないかとおもいます。ガンバロウ。
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