ミーミミ

鑑定士と顔のない依頼人のミーミミのレビュー・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
5.0
『ニューシネマパラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督作
主演は『パイレーツ・オブ・カリビアン』のバルボッサ演じる怪優ジェフリー・ラッシュ!

絵画や家具への造形が深く、類い稀な審美眼を誇る美術鑑定士ヴァージル・オールドマン❨ジェフリー・ラッシュ❩は、
友人の画家ビリー❨ドナルド・サザーランド❩と共謀して、自らがディーラーを務めるオークションで、価値ある美術品を安く競りおとし、私腹を肥やしていた。

この鑑定士の私生活が、非常におもしろい!

人との関係を極力たつ電話嫌いの堅物で手袋が必需の潔癖症、独り暮らしの家には隠し部屋があり、あまたの画家が描いた「婦女像」が壁一面 ところ狭しと飾られている。
彼の至福のときは、その部屋の中心に鎮座し名画の美女を愛でながら過ごすひととき。

そんな彼が誕生日の日に受けた鑑定依頼の電話、依頼人はどこかおびえた掴み所の無い、終始顔を見せない女性だった。

この日を境に、鑑定士の日々が大きく変わっていく…



監督曰く、ハッピーエンドのミステリーのようですね


ラストのプラハのからくり時計のレストラン『NIGHT AND DAY』のシーンは、最高の名シーン!

悠久の時を刻みながら、そこに愛と希望をみました
ミーミミ

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