まるの

鑑定士と顔のない依頼人のまるののレビュー・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.4
視聴後、すぐに二回目を観る時間がとれなさそうなので人様の考察レビューを読みあさった。
視聴中に感じた微妙な違和感は全て巧妙なふせんだったと知り、上手く散りばめたなあと思った。

個人的には終盤の時間軸バラバラな編集が良かった。後から気がついたけれど、ニューシネマパラダイスの監督さんなのかあ。人生全てが全て上手くいくわけではないし、不幸と幸福は紙一重であるというところがとてもリアリティがある描写だった。人間不振になりそう…

オートマタがこれまた凄く良い仕事をしていて、一番最後のシーン、歯車はまさしく人の人生そのもののように感じた。
長い時間をかけてお互いにフィットするように変化するからこそ、他のとでは代用がきかず、結果一つだけだと動けなくなってしまう…
愛を知らない主人公は、あのまま愛を知らない方が幸せだったのか、それとも短くとも愛を知れたのがよかったのか…
どちらか分からないけれど、一度愛を知ったら知らなかった頃には戻れないということだけはわかる
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