ショウキ

鑑定士と顔のない依頼人のショウキのレビュー・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.8
2018年51作目

以下、個人の感想です。

まず、タイトルがもったいない。
原題のままが良かった。

この作品の肝になるのは、
「いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む」

感想でハッピーエンドと、
バッドエンドで意見が別れるのは、
ヴァージルがクレアとの贋作(恋愛)の中で、
本物(愛)を知ることが出来たとするか、
本物(愛)を追うあまり全てを失ったとするか。

確かに、ヴァージルが雨の中で暴行されたシーンで、
助けに行くクレアの挙動は本物の愛で動いた瞬間だった。
(クレアは暴行の作戦を知らされていなかったのかな?)

ただ、結果として全て失ってんだから、
バッドエンドだろーよと思う。
あんな哀れなおっさんの最後ある?
きっと途中までは、
お互いに掛け違えてきたボタンが、
上手くハマったと思ってたのかね。可哀想。

ラブとミステリーが混じってるから、
ヴァージルに感情移入しすぎたり、
伏線回収に意識置きすぎると、
話が理解しづらくなる。
でもヴァージルに感情移入しちゃう。

冷静になると、そもそもこの人悪党だからね。
そういう意味でビリーからの仕返しは、
ヴァージルへのThe Best Offerだったわけです。
ショウキ

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