りほこ

鑑定士と顔のない依頼人のりほこのレビュー・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
4.1
Netflixのおすすめ作品、合う時と合わない時があるけど、それも含めて楽しみがあって面白い。これ好きなのに!て映画の相性が60%位だと、分かってないなぁってよしよししてあげたくなる。そんなstayhomeになってて怖いから人に会いたいなぁ(笑)

途中までは"ヒューゴの不思議な発明"の歯車がどんどんあって行く感じと似ていて、可愛い作品なのかなぁ、と思いきやまさかのどんでん返しと切ないラスト。プラハのnight&dayのお店は、まさに彼らにとって落ち着く場所だろうな。あの場所に"お一人様"は悲しすぎる。
"贋作が本物の芸術作品に紛れるように、偽物の愛にも本物が隠れているかもしれない"
ブリキのガラクタや秘密の部屋、どこまで彼らの計算通りだったのだろう。芸術に見守られ、孤独でも貪欲に強かに生きてきたつもりが、誰かの愛に壊されてしまうなんてなぁ。人の与える影響は大きい。そして彼女との会話や経験は、彼の財産となり後悔にもなっているかもしれない。若いうちに何でも経験しておきましょう、という忠告でしょうか。
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