前回に続きエンニオ・モリコーネ追悼の意も込めて、今回はジュゼッペ・トルナトーレ監督の本作を初鑑賞。
トルナトーレの名を世に知らしめることとなった『ニュー・シネマ・パラダイス』が公開されたのは、くしくもモリコーネと名コンビだったセルジオ・レオーネが亡くなった年(1989年)です。
その後レオーネからバトンタッチされたがごとく『ニュー・シネマ~』以降現在に至るまでのトルナトーレ作品すべての音楽をモリコーネが担当することとなります(今後はどうするんでしょう)。
モリコーネが同い年のレオーネと初めて組んだのは35歳のとき、トルナトーレとの初タッグは60歳のとき(トルナトーレは33歳)。
本作は予告編の情報のみで観始め、『海の上のピアニスト』のお屋敷版? 『チャンス』(ハル・アシュビー監督)のような要素も? といったファンタジーかと思ったら、そう見せかけておいて・・・
あ、話がヤバイ方向に・・・やっぱりそうきたか・・・うーん、しかし・・・・・・というお話でした。
身につまされた人、ザマー見ろとスッキリした人、映画の構成そのものを楽しんだ人・・・といろいろな人がいそうですが、私はやっぱり自分がジジイ寄りですからちょっとツラカッタ・・・
モリコーネの曲は、映画を見終わってもしばらく頭から離れないくらい強烈なインパクトを持つ場合と、映画に静かに溶け込み鑑賞後ほとんど印象に残らない場合がありますが、今回は後者でした(後から聴き直すととてもキレイな曲でしたが・・・)。