七沖

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンの七沖のレビュー・感想・評価

3.8
〝愛を知るーー全人類に捧ぐ。〟
正直、全然キャッチコピーにしっくり来ていない。確かにそういう要素はあったが、本作のメインはそこではない気がする。

宇宙からの侵略によって仲間たちが死んでしまう幻覚を見たトニーは、仲間たちに内密で人工知能を持つロボット兵器ウルトロンの開発に着手する。だがウルトロンは暴走し、トニーに恨みを抱くピエトロとワンダを従えて人類を攻撃し始めて…というストーリー。

「一歩外に出たら、君はアベンジャーズだ!」
本作では、キャップやソーたちが人々を救う様子をたくさん見ることができ、「これぞヒーロー映画!」と思える作品になっている。悪役をやっつけるだけがヒーローの華ではない。
その一方で、単なるヒーロー集結お祭り映画に留まらない深みもあった。ヒーローが活躍する裏で犠牲になる人々がいるというシビアな現実は、このあと勃発する『シビルウォー』の伏線として充分に機能している。

もちろんお祭り的な要素も多く、アベンジャーズが揃っての飲み会は笑えるし、アイアンマン(ハルクバスターver)VSハルクは大迫力だった。

それにしても、『アベンジャーズ』は前作・今作ともに大量の雑魚敵相手に無双する展開が多い。この流れが『インフィニティウォー』でも受け継がれるのか、ガラッと変わるのか…今から観るのが楽しみだ。
七沖

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