カツマ

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのカツマのレビュー・感想・評価

3.6
アベンジャーズ予習シリーズ第7弾!フェイズ2最大の山場、アベンジャーズ2へと突入します。登場人物が増えてきて名前を反芻するのも大変な事態になってきました。

強大すぎる力は例え正義の側にいたとしても、それは兵器になり得る。しかもその正義の発端が恐怖という感情だった場合、今作のような俗物の自滅に近い悲劇も起こり得る。今回のトニーの暴走はそういう意味ではとても人間っぽく、彼が恐怖や後悔といった負の感情を内に秘めていることを強く感じさせた。
そして今作の主人公は恐らくホークアイことバートン。アベンジャーズには、無敵ではない彼のような普通の人間も必要なのだと思わせてくれた。

ヒドラの残党ストラッカーはシールドを隠れ蓑にして、ロキの杖を使った人体実験を極秘裏に進めていた。ストラッカーの居場所を突き止めたアベンジャーズは、その圧倒的な力でヒドラの基地を制圧するも、人体実験を施された双子の姉弟が立ちふさがる。双子の姉ワンダの能力で悪夢とも言える幻覚を見せられたアベンジャーズの面々は、それぞれの闇に飲み込まれそうになるも、何とかロキの杖を確保。ストラッカーを捕縛した。
幻覚の恐怖からかスタークはロキの杖を使い自身の野望を実現しようと、人類の平和のために人工知能を生み出そうとする。しかし、それが逆にウルトロンという凶悪な人類浄化思想を持つロボットを生み出すことになってしまい・・。

今作では前作アベンジャーズから更に深い部分でのアベンジャーズ内での反目が露呈し、スーパーヒーローごとによる平和の守り方の定義の違いが浮き彫りになる。内輪揉めで街がぶっ壊されるようでは、アベンジャーズの存在意義自体が危うくなっており、それを反映したラストには妙に納得したところもあった。

この結末がシビルウォーにも繋がっていくはずなので、こちらも早めに鑑賞予定ですが、フェイズ2のラストはまさかのアントマンらしいので、まずはこちらを鑑賞します。
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