ねぎおSTOPWAR

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

4.2
秩序と混沌・・そうですか、背反しないのであればそれは現世を肯定しているということなんでしょうか。

こうやってシリーズを観てくると、想像していた世界とはまるで違っていました。そしてまだ途中でもあるってこと。今回登場したパワーはまた強大で、息子がよく使うワードで言う《チート》ってやつですよね!
よくもまあバートンやナターシャは一緒に戦っているもんだ!!(尊敬)

なんだか観ている間、色々と考え込んでしまいました。
人を助けるってなんでしょうね。
誰かを救うために誰かが傷つく場合、それが美しく見える時と理解されない時とでどんな一線があるんでしょう?人間の頭脳って判断しているんですよね。
人工知能って<人間を敵と思ってはいけない>とか定義づけされているんですかね?
じゃあその場合の<人間>って誰のことなんでしょう?
・・・たぶん作品があえて勧善懲悪とは違う方向を向いているために、観ている人間は自ずと答えを探そうとしちゃうんだと思います。無意識的に誰が善で悪なのか誰は攻撃すべきだとか生存本能により判断しようとするから、本能的な活動ですよね。

さてさて

今回ワンダの登場であらためて彼らアベンジャーズの特性を際立たせてきました。
サイコキネシスで人物紹介ですよ。
特にトニーは<わがまま・ナルシスト>→<直観的に正しいと思ったら行動する>と定義し直し、(たぶん次のシビルウォーへの伏線ってことかな?)より古臭い秩序を重んじるキャプテンアメリカとの対比を強くしてきたと思われます。
そして対立構造をはっきりさせるために周囲の人物は今回背景おとなしめ。つまり(そのせいで!!)ソーはどこか軽い性格の男的な煽りを受けてしまったように感じます。

作品としては風呂敷を広げるだけ広げてきたなと。
映画の中には期待させるだけさせて、その秘密が明かされると興ざめしちゃうものもありましたよね。アベンジャーズはどうなるんだろう!?
初回アベンジャーズのストーリー骨子って割と王道でした。
それが今回ヒーローたちが一枚岩ではないことを膨らませ、外敵ではなく人類が作り出したものが人類を敵とみなすという(あるっちゃありますが)展開を見せました。
さあここからです!
・・「すべてサノスのせいだった!」ではないことを祈ります。


次は「シビルウォー」

「ドクターストレンジ」「ガーディアンズ・・リミックス」「ソーバトルロイヤル」「ブラックパンサー」「スパイダーマンホームカミング」は既に観ていたので・・

その次は「インフィニティウォー」ですよ!