藤原直樹

ラスト・キリング 狼たちの銃弾の藤原直樹のレビュー・感想・評価

3.4
四年の刑期を終えて、出所したはいいけど早速殺しのお仕事。
断れないもんで渋々引き受けるけど失敗。
仕事を以来した”ブッダ”への恩と良心、葛藤する主人公の姿が淡々と描かれていく。

スティーブン・ドーフ主演、ウィレム・デフォー、ミシェル・モナハン共演とまぁキャストは豪華。
ただ、パッケージにあるようなスリル満点のサスペンスアクションは期待できないので注意。
スリリングな箇所なんてたった数箇所だし、起伏に乏しいため眠気を誘うかもしれない。

全体的に狙いすぎなカットが多いけども、幻想的な映像は嫌いじゃない。
主人公チャーリーの心理がどうも掴みづらいのが難点。

ある魅力的な女性(ミシェル・モナハン)と出会い、他人はおろか自分自身すら信じられない主人公が自らの心と向き合う。
罪悪感、心の傷み、孤独。
それらと真正面から向き合うことが大切なのだ。
ラスト、なんとなく察しはついていたけど”ブッダ”が何者かわかる。
彼が倒れた瞬間の音と主人公の表情が全てを物語る。
藤原直樹

藤原直樹