スワヒリ亭こゆう

進撃の巨人 ATTACK ON TITANのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)
1.0
原作全巻読んでます。ですが『進撃の巨人』は最初はあんまりハマらなかったんです。
凄いみんなが褒めるわりにはそんなに面白くないと思ってました。
だけどようやく15巻あたりから段々と面白くなってきましたね。
今では最新刊が出るのが待ち遠しいです。


さて、そんな『進撃の巨人』の実写版。
評価がここまで低い作品に手を出すというのは、どんだけ酷いか確認したくなりました。


この映画はやっぱりつまらなかったです。
続編も観ないと思います。
かなり時間の無駄だったと思います。
つまらない映画もつまらなさをネタに出来る映画と、ただつまらない事が腹立つ映画がありますね。本作は後者です。

まず三浦春馬のエレン。
彼は演技がそんなに上手ではないですね。
巨人が出てきてる演技や巨人に食われてしまう人々を見てワナワナしてる演技がエレンっぽくないし、観てて演技の臭さに全く入っていけませんでした。

本郷奏多のアルミン。
本郷奏多は僕は結構、好きなんです。だけどアルミンの様な純粋な少年役ではないですね。もっと意地悪で冷血な男の方が本郷奏多にはあってるでしょう。

水原希子のミカサ。
ストーリーが原作と違うので合ってるかどうかよりも、キャラクターがつまらなく感じました。アッカーマンがミカサの強さの源だと思うんです。更にエレンに対する想いも強くする要因ですよね。
本作のシナリオだとミカサのキャラクターは面白くないし、原作ファンは何これ?ってなりますよね。

長谷川博己のシキシマ。
リヴァイの代わりに作ったであろうキャラクターですよね。
リヴァイは原作でも人気キャラクターで設定をいじるのを躊躇ったのかなぁ?
それか後編で死んじゃうのかな?
リヴァイが死ぬシナリオを書いたけど、原作とストーリーが大きく変わるからシキシマとかいう中途半端な事をやり出したんでしょうか⁇どちらにしろ、中途半端はダメですね。


全体的に暗い映像が見づらい。
明るいシーンにするとCGの粗が目立つから暗いシーンばかりにしたんでしょう。
かなり冷めるポイントですね。


はっきり言ってシナリオ自体が日本の原作漫画をハリウッドで映画化した時の様な、めちゃくちゃにされちゃった感じがしました。一体、『進撃の巨人』のどの部分を映画として見せたかったのかが分かりません。

例えば立体起動装置。
漫画だとどうやって動いてるのか不鮮明なんです。でも漫画だから仕方ないし、そこまで気にしない。
だけど映画ではその辺りはもっと鮮明にしないといけませんね。実写化の意味がありません。どこに何が刺さって飛んでるのかをしっかり描く事はかなり大事ですよ。


車やヘリコプターなどを登場させたのもよく分からないですね。
何故なんでしょう?
車を運転するシーンがありましたけど、いりますか?馬車でいいでしょう。
原作ファンが怒るというよりも映画として面白くするためのアイディアが無いなら制作しない方がいでしょう。