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進撃の巨人 ATTACK ON TITANのSoのレビュー・感想・評価

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)
1.5
観る気をどん底まで削ぐほど評価が悪かったので、今の今まで手を出せなかった作品。原作のファンなだけに。
でも、きっと避けては通れないんだろうなってことで遂に手に取ってしまいました。恐る恐る、きっと巷の悪評ほどひどくなんてないと信じて。こんな風に映画を観ることなんてあまりないですよね。

結論から言うと、これは進撃の巨人ではないです。かの有名な超大作「進撃の巨人」と名前が似ているのですが。そっくりさんなだけで、それっぽく似せてるだけで全然違いました。イチローとニッチロー'くらいに違いました。

まず、冒頭から思ったのが主要な3人(エレン・ミカサ・アルミン)の残念なキャスティング。原作は無視してでも、この3人で新たな世界観が生まれるならそれもいいのですが、そうでもないから残念さが増していく一方。脳内で原作の3人にリアルタイム変換しながら、何とか世界観を保ちました。
唯一、原作の輝きを放っていたのは石原さとみのみ。洋の世界をもろ和の世界が演じていることにそもそも無理があったのかもしれません。

そして致命的なのは、CGクオリティの信じられないような低さ。現代映画においてこのレベルは辛かった。もちろん制作者は血反吐吐いて頑張ったと思う。高額な予算もハイクオリティなCGには欠かせない。けど今の時代、低予算だからこのCGでもいいでしょうは通用しない。それでこれなら世に出す資格・力量はないでしょう。巷に溢れる素晴らしいCG世界にどっぷり浸かっている我々にとって、このCGレベルは致命的、最低限のリアリティすら壊滅的に損なわれています。

無駄に揺れるカメラワークも無意味かつ幼稚。脚本も意味不明。キャラクターも何もあったものじゃないし、演出に一貫性が感じられません。音楽も効果音もサウンドデザインも厳しい。何十年も前の特撮ものかと思うほど。どう贔屓目に見てもいいところが見当たりません。世間の酷評を肯定するだけの自分が歯がゆかった。

この辺りまで書いて、もう気持ちは折れそうです。
あくまでイチ個人の感想ですので悪しからず🙇‍♂️
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