このレビューはネタバレを含みます
「若い子たちが無残に死んでいって可哀想だなぁ」とは思うが、その他に何があるでもなく、B級映画の典型だ。
こういう深みのない映画を私は低く評価してしまう向きがあるが、結局最後まで見てしまったわけだから、何だかんだ楽しんだのかもしれない。
駆け出しの俳優さんたちの熱苦しくも、初々しい演技が微笑ましかった。
「この世界は外の世界よりましなのかもしれない。私たちは他人を殺して生きていることを実感できるから」みたいな台詞があったが、マジかよと思う。そういう説教くさい台詞は大嫌いだ。
我々が住んでいるのも確かに競争社会だが、そこで本物の血が流れることはない。そして負けても再チャレンジできるのが我々の世界だ。生活保護や失業保険など、様々なセーフティネットがある世界。
我々の住んでいる世界を変に貶めるのはやめてほしい。
PS 死体の回収や血の清掃はどうしたの?その他、おかしい所が多すぎるのも本作の難点だ。
PS2 字幕つけて欲しい。声が小さ過ぎて何いってるのかわからん場面多数。
公開:2013年
監督:熊坂出
出演:桜庭ななみ、太賀