この世にはリメイク、リブートしてはいけない映画というのが在ると思うんですよ。俺の定義ではそれは「ポール・ヴァーホーヴェンが監督した映画」。
2014年に新たなロボコップの映画を作って何を語ろうとしたのかわからないし、そもG指定映画にするとか志が低すぎる。サミュエル叔父貴には少なくとも5回は「マザファッカ」言わせないと(アベンジャーズ?何のことかな)。開発主任にゲーリー・オールドマンをキャスティングしておきながらマッドサイエンティストじゃないとか無駄遣いもいいところですよ。
機敏に動くロボコップは「空を飛べない、ビームを撃てないアイアンマン」ぐらいにしか見えず、カラーチェンジしたらますますロボコップに見えんし。
ひとえにオリジナルが良すぎるんで不平不満が多くなりましたが、記憶を消して「初めてのロボコップ」として本作を観ていれば普通に面白いと思ったでしょうし、「アンコウの吊るし切り」みたいな状態のマーフィーの姿(この表現書いてたのは高橋ヨシキ氏だったかな?)とかかなりギリギリを攻めた描写だったし、ホセ監督はいい仕事してたと思います。どうせリメイク作撮らせるんなら舞台をアメリカに移した「エリート・スクワッド」とかにすれば良かったのに。