アンタレス

ロボコップのアンタレスのレビュー・感想・評価

ロボコップ(2014年製作の映画)
3.5
オムニ社の製造する治安維持ロボットは、世界中で活躍し成果を挙げている。しかし、製造国であるアメリカ国内でだけは、ロボットの配備が禁止されていた。アメリカという最大のマーケットを手中に収めようと行動するオムニ社の幹部たち。
時を同じくして、爆破事件の被害者となってしまったアレックス・マーフィー刑事は無事だった頭部と臓器の一部を回収され、オムニ社のロボットと融合することで一命をとりとめた。
マーフィー刑事を利用し世論を味方に付けようと企てるオムニ社の思惑と、ロボコップとなりながらも家族のため、事件解決のため奔走するマーフィー刑事の信念が衝突する。


幼い頃に観た記憶のあるロボコップと比べて、圧倒的に洗練されたデザインと、流れるようなアクションは必見だろう。
ゲイリー・オールドマンとサミュエル・L・ジャクソンは共に魅力的なキャラクターを熱演し、作品に華を添えている。
ロボコップとなった後も、家族との交流をしっかり描き進行するストーリーも良かったと思う。
しかしながら、敵となる人物に魅力やカリスマ性が無く残念だった。作中最大の巨悪はオムニ社のCEOなのだろうが、それでも金持ちの小悪党程度の印象しかなく、非常に勿体無いと感じた。
過去作とは大幅に変更されている部分も多いのだろうが、問題なく楽しめる作品だと思う。
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